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外国為替保証金取引の仕組み1. 外国為替取引
1-1. 外国為替取引とは?
例えば、外国の企業と貿易している商社があるとします。この商社が海外の企業から商品を輸入する時、その代金の支払いを日本円で行うことは出来ません。何故なら、海外で利用されているお金は日本円ではないからです。従ってこの商社は、日本円を外国のお金、例えば米ドルやユーロに換えてから支払う必要があります。 私達が海外旅行に出かける際も同じです。アメリカに旅行に行く際に、日本円を持って行っても、デューティー・フリー・ショップ等を除いては、日本円で買い物をすることは出来ません。やはり日本円を米ドルに替える必要があります。 このように、異なる通貨同士を交換することを、外国為替取引と呼びます。英語ではforeign exchangeといい、略してFX(エフエックス)と呼ばれます。昨今、FX(エフエックス)といえば、外国為替保証金取引margin foreign exchangeのことを、表しています。そして、外国為替取引における通貨の交換比率のことを、外国為替レートといいます。例えば、外国為替レートが1ドル=120円であれば、「1ドルは120円と交換出来る」ということを意味しています。要するに、「1ドル」を120円で買っていると考えれば分かり易いでしょう。外国為替取引は異なる通貨の売買取引であり、その際の通貨の値段が外国為替レートであるということです。 ![]() 外国為替取引は外国為替市場で行われます。そして外国為替市場は、2つの市場から成り立っています。1つは、銀行や証券会社が参加してお互いに取引を行うインターバンク(銀行間)市場、もう1つは、その銀行や証券会社が、自分達の顧客である事業会社、生保・損保等の機関投資家、ヘッジファンド、個人投資家と取引をする対顧客市場です。一般的に、外国為替市場と言えば、インターバンク市場のことを指します。 インターバンク市場と対顧客市場では、取引の形態や条件などが大きく異なります。この違いについては本資料で詳しく説明していきますが、この違いを理解することが外国為替保証金取引の特徴を理解する上で極めて重要な要素となります。 ![]() 外国為替市場は世界中に点在しています。時差の関係で、日本時間の月曜日の早朝にニュージーランド・ウェリントン市場のオープンで幕開く取引は、土曜日の早朝、アメリカ・ニューヨーク市場がクローズするまで、24時間世界中の何処かで、絶え間なく続けられています。東京外国為替市場がクローズした後も、世界中の何処かの市場では取引が続けられていて、為替レートも変動しているのです。 ![]() 通常、外国為替市場といえばインターバンク市場を指しています。「市場」といっても、株式市場や商品先物取引の取引所のような具体的な場所があるわけではありません(そうした取引所もありますが、全体からみてわずかな取引量です)。参加者である銀行や証券会社は、コンピューターの端末や電話を通じて直接取引をしたり、為替ブローカーや電子ブローキングを通じて間接的に取引をしたりしています。 インターバンク市場における取引の形態は、取引当事者である銀行や証券会社が1対1で互いにレートを提示し合う、相対取引という形式で行われています。レートの提示方法は、前述のBidとAskを同時に提示する方式で、2Wayプライスと呼ばれます。インターバンク市場における取引レートは、インターバンクレートと呼ばれ、日々刻々と変動しています。また、インターバンクレートのスプレッド、つまりBidとAskの差額は、米ドルの場合で数銭程度と、非常に小さいのも大きな特徴の1つです。 ![]() インターバンク市場の参加者である銀行や証券会社が、自らの顧客である事業会社や機関投資家、ヘッジファンドや個人投資家等と取引を行うのが対顧客市場です。 対顧客市場で適用される取引レートを、対顧客レートと呼びます。対顧客レートは、毎営業日の午前10時(正確には午前9時55分)時点でのインターバンクレートをTTM (仲値)として設定し、それに銀行が為替手数料を上乗せする形で、顧客が売るレートであるTTB(電信買相場)と、顧客が買うレートであるTTS(電信売相場)として設定します。為替手数料は米ドルの場合で、1ドルにつき約1円程度となります。 具体的な例として、午前10時のインターバンクレートが1ドル=120円である場合を考えてみましょう。 TTM(仲値)には、この1ドル=120円が適用されます。銀行が上乗せする為替手数料は1ドルにつき約1円ですので、顧客が売る時のレートであるTTBは1ドル=119円、顧客が買うときのレートであるTTSは1ドル=121円となります。TTBとTTSの差額は約2円となり、これはインターバンクレートのスプレッドと比べて非常に大きな値になってしまいます。 また、刻々と変動するインターバンクレートと違って、対顧客レートは原則1日1回のみの公開となります。為替レートが極端に変動するような場合を除いては、翌営業日まで変更されることはありません。 ![]() |
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